むちうち症(頸部捻挫・むち打ち症)の鍼灸

保険会社の了解があれば、保険での鍼灸に対応しています。

■頸部捻挫(ムチウチ症)
70代男性。半年前に車に乗っていて追突されて首の後ろ、腰、両肩の痛みがでる。ひどい痛みはましになったが、導眠剤を飲まないと痛みで眠れない。また起き上がるときに腰部背部がひどく痛む。

身体の状態をみて、年齢に伴う下半身の弱りがあり、上半身の緊張が取れないために痛みが継続していると考えました。手に上半身の筋緊張をとる鍼をして、足のツボにお灸をして下半身の弱りをよくするように処置しました。15回ほど施術をしました。

■頸部捻挫:20代男性
従来より、疲労しやすく首の痛み・肩こりがあった。8か月前に原付に乗っていて自動車と正面衝突し、全身打撲。外傷はなかったが、翌日より首・肩の強い痛みがおこる。1か月後から頭痛も併発。整形で牽引を5カ月するが無効であった。マッサージは当日は楽だが翌日には元に戻る。症状の変化がないので来院される。
身体を調べると、上半身が異常に緊張していて下半身が弱っている反応が出ていた。脈は緊張して固いが按じると力はなく、背部・肩は緊張、足のツボは弛緩して弱っていた。また疲れやすく、すぐに風邪をひくという。
上実下虚と体力低下の状態であると考え、背部と足に上下のバランスをとることと体力増すように鍼をする。
鍼施術ごとに首肩の緊張は緩んできて、疲労倦怠感も徐々になくなってきた。20回ほどで施術をされました。

■頸部捻挫:30代男性
1年前に車に服を巻き込まれ、腕をタイヤに引き込まれて頸部のつよい痛みが出てくる。牽引、ブロック注射などするが症状が半分程度までしかとれないので、来院される。
身体を調べると、上半身の緊張がつよく、下半身が弱っている状態だったので、初め上半身の緊張をとるために頭に3回ほど鍼をする。続いて下半身の弱り(漢方での腎虚)を補うことを中心に鍼灸をする。足の腎を補うツボに30分ほど置鍼する。加えて20回ほどで施術を終了しました。このように頸部の痛みが治りにくい原因が下半身の弱りにあることが往々にして見られます。

※記載の症例は、当院の鍼灸を受療されて同じような経過をたどることを保証するものではありません。症状・病気の程度、生活習慣や体質の違いで効果は異なることがあります。施術を受けられる際の参考としてご覧ください。