五運六気による気候予測 | | ブログ 東洋医学と気象歳時記

内経気象学 運気論(五運六気)

五運六気による気候予測

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〇五運六気(ごうんろっき)とは運気とも簡称し、陰陽五行学説を基礎として、自然界の気候・気象変化が人に及ぼす影響について説かれた学説です。また同時に気候の予測方法も詳しく書かれています。

〇現在に伝わる鍼灸の原典である『黄帝内経』に隋唐前後頃に編入された内容とされています。

〇五運六気の五運とは、天の十干に木火土金水の五行を配して、毎年の歳運(さいうん:年ごとの運=一年を支配する気候特徴)を推し量り、六気(ろっき)とは風・熱・火(暑)・湿・燥・寒のことであり、各々に地の十二支を配して、毎年の歳気(すなわち司天の気=一年を支配する気候特徴)を推し量るものです。年ごとの五運と六気の組み合わせにより、歳運と司天(してん)・在泉(ざいせん:一年の後半を支配する気候)の気が決定し、その年の気候・気象の変化・変動を予測し説明する根拠となっています。

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https://www.vector.co.jp/soft/winnt/edu/se501205.html】

〇中国ではこの運気論が文献として宋代に登場して、当時は気候予測の学として王朝で発令されていました(『聖済総録』など)。

〇具体的な計算方法は、多くの説明を必要としますので、『内経気象学入門』(P278-334)をご覧ください。できるだけ理解しやすく説明しています。

〇五運六気の予測の妥当性については、現代中国でも多くの研究がされ、肯定的な意見もありますが、日本では否定的な見解がほとんどです。

妥当性については私も検討したことがあり、具体的な事例を検討して現時点では否定的です。

〇しかしながら、運気論篇の記載内容には、ある季節が某天候なら某症状・病気が多発するという記載に着目して、実際の天候と当てはめて観察すると、たしかに同じような症状が臨床的にみられます。

これは運気論の天候と症状の関係が、臨床経験に基づいて記述されている証左であると考えています。

したがって、このような帰納的な運用方法は気象医学的にとても有用であると考えています。

【初の気は、大寒より春分までの期間。この時期に真冬のような天候になったときに起こりやすい症状が記載されている】

〇運気論は60年周期の気候予測なので、温暖化などの長期的に気候が変動していくことは説明できませんが、運気論の記述内容は唐代頃の温暖期に書かれているためか(中国・日本の気候変動と内経系医論への影響.医道の日本.2010-04)、以下のように熱性の病気が中心となっています。したがって現代の温暖化の時代では参考にするべき内容が多く記述されています。

【続く~次回は今年の運気予測と12月~2月の運気予測を紹介します】

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