【小児ハリ】小児の病気・症状~発達障害・言語障害・喘息・夜尿症・夜泣き・アトピーなど

■発達性言語障害(受容性言語障害):3歳男児
2歳を過ぎても発語がない為、小児科の紹介で言語聴覚士の療育を始める。一年程しても言葉の理解はあるようだが、パパ・ママ・パンくらいの発音しかできない。多動もあり一つのことに集中できない。聴覚士さんの紹介で当院に来院される。
身体を調べると上半身が緊張して下半身が弛緩していました。小児ハリにて緊張を緩め下半身をつよくする接触刺激を行い施術を継続しました。10回ほどすると言葉がすこしづつ増えてくる。8カ月ほどで「お腹すいた」などのつながった言葉が出てくるようになり、会話ができるようになってきました。

■頭痛:小学生男児 生活環境の変化に伴い、頭痛が起こるようになり、痛みで学校にいけないこともあるので来院する。身体の状態をみると上半身の緊張がつよく肝実タイプの頭痛でした。子供ですので、打鍼による腹部へのささない鍼刺激により施術する。5回ほどの打鍼にて症状がなくなり、あと2週間に一回体調維持のために通院しています。

■小児喘息:小学低学年の女子小さい頃より風邪をひくと気管支炎になっていた。半年前に風邪をひいてから咳が止まらず喘息といわれる。入院してステロイド療法を行う。一旦よくなったが2か月後に喘息発作で1週間入院する。現在もタルミコート、メプチンを使用しているが咳が続いている。腹部に喘息特有の反応が出ていたので、腹部への打鍼(刺入せずに緊張したところを刺激する鍼)を行う。10回ほどの打鍼で咳は止まり、20回ほどで終了とする。同時に皮膚のアトピー様の乾燥した湿疹があったがこれも併用して施術し、改善しました。

■小児喘息:6歳男児 生活環境の変化に伴い、4歳ごろから喘息を発症。吸入を毎日していた。寝つきが悪い、疲れやすいなどを主訴に鍼灸を始めた。週に1・2回の施術を継続して、症状は改善していった。喘息は吸入をしないと発作が出ていたが、鍼をはじめてから吸入しなくても発作が徐々に出なくなり、喘息が悪化する秋になっても発作がでなくなる。

喘息を意識して施術をしていませんが、鍼によりアレルギー体質(この子供さんの場合は、上実下虚の体質だった)が改善されて発作が起こらなくなったものと考えています。

夜尿症:5歳男児 乳児から夜間尿が継続している。就寝後、排尿しても覚醒しない。漢方では、腎虚と冷えが非常につよい状態だった。腹部への打鍼(小児ハリ)をおこない。自宅にて腎を温め補う経穴にせんねん灸をしてもらう。反応のある経穴の位置はすこしづつ移動するので、位置を修正しながら自宅灸をつづけた。4ヶ月ほどで排尿しなくなり、氷のように冷たかった臀部と下肢が暖かくなってくる。半年にて夜尿症はなくなった。

■風邪の予防の鍼:小学生女子。風邪の予防のため、11月から2月まで毎週一回、鍼にきている。一本だけのごく浅い鍼をはじめてから風邪をひかなくなる。これは鍼によって体力がついたため(漢方では気が充実)と考えられます。

■小児のつよい頭痛 2ヶ月前よりつよい頭痛が時々おこり泣き叫ぶほどである。病院にて検査しても原因は不明で来院した。身体をみると筋緊張がつよく、脈を弦脈といって緊張状態の脈であった。背部もしくは腹部に接触鍼(小児ハリ)を行い、次第に症状は軽減し、10回ほどで症状は改善した。

■夜驚症男児:6歳3ヶ月前から夜就寝してから泣きながら起き出して夢遊病のように家の中をうろうろする。打鍼(小児ハリ)にて1回で改善。3回してまったく症状がでなくなる。

■ストレスからの咳症状:小学校5年生男児半年前より咳症状が毎日継続する。学校に行っている間が特にひどい。呼吸器科で喘息の疑いがあるのでステロイド吸入を進められたので、来院。脈が滑弦で堅い。舌は赤く緊張をしめす紅点が多い。腹部も上部を中心に緊張している。過緊張から気管支が過敏になっているものとして、腹部に打鍼(小児ハリ)をする。週に2回、10回ほどでほぼ症状が改善。更に10回継続して終了とする。最近、小学生など子供の激しい咳症状を訴える人が多い。全体として過敏な性格に強いストレスがかかって発病している。気管支自体に炎症は無いことが多く、子供の場合は打鍼が効果が高い。大人では背部に一本鍼をすることが多い。まったく副作用が無く症状が改善していく。

■夜泣き:1歳男児 夜泣きがひどく、毎日泣き叫んで目を覚ます。両親もそのため睡眠不足で困り切って来院する。身体をみると手足、背部すべてがひどく緊張していた。身体の緊張をとるために、打鍼または接触鍼(小児ハリ)をする。10回ほどで夜泣きがなくなり、よく眠るようになった。

■腹痛とげっぷ:小学生男子 学年が変わってから朝から腹痛を訴えるようになる。同時に食後の吐き気・げっぷがでるようになる。身体をみるとストレスによる緊張もあるが、胃腸の働きが弱いために生じていると考え、胃腸のツボに鍼をする。数カ月の施術により症状は徐々に収まり、現在再発防止のために時々鍼を行っている。

■アトピー性皮膚炎の症例【クリック】

■乳児湿疹の症例【クリック】

※記載の症例は、当院の鍼灸を受療されて同じような経過をたどることを保証するものではありません。症状・病気の程度、生活習慣や体質の違いで効果は異なることがあります。施術を受けられる際の参考としてご覧ください。