股関節痛の鍼灸

■60代女性:左股関節が1か月前から歩行時に痛む。その他腰痛、肩こりがある。脈は弦脈で有力、肝胆のツボが緊張している。これはストレスから左半身が緊張して股関節周辺の筋肉に影響した痛みと考える。左膈兪穴に鍼を3回ほどしました。

■30代女性:10年ほど前から肩こり、背部痛、腰痛がある。これら症状が強くなると股関節周辺がひどく痛んでくる。生理痛も毎回強い。脈は力があり充実している。肝胆のツボが特に緊張している。その他膈兪、三陰交穴に圧痛と硬結がある。初めは膈兪、百会などを用いたが症状の変化が小さいので、股関節近くの環跳穴に施術する。このツボに鍼をすると、肩、背部、股関節周辺、肝胆のツボ、三陰交穴、脈が緩んできます。

以上のように、股関節痛は関節の変形や亜脱臼の程度が軽ければ鍼の施術で軽快することが多いです。

※記載の症例は、当院の鍼灸を受療されて同じような経過をたどることを保証するものではありません。症状・病気の程度、生活習慣や体質の違いで効果は異なることがあります。施術を受けられる際の参考としてご覧ください。